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スポーツドリンク、経口補水液の常飲
ご安全に!
暑い日が続いていますね。
熱中症予防のため、現場での水分補給は欠かせないところです。
今日は水分補給時の飲料選択についてお知らせです。
先日こんな質問がありました。
Q.熱中症予防のため経口補水液、スポーツドリンクを常飲していますが健康に影響はないのでしょうか?
皆さんはどう思いますか?
結論から言うと、常飲は問題だらけです。
1つずつ解説していきます。
①酸蝕症
歯の表面が溶けてしまうことを指します。
歯を覆うエナメル質、象牙質が耐えられるpHは5.5程度までですが、スポーツドリンクや経口補水液はpH3.5以下で酸性が強いです。
歯の表面が溶けてしまうため、知覚過敏や虫歯を引き起こしやすくなります。
②う蝕
一般的な虫歯の話と同様です。
こういった飲料は糖分も大変多く、プラーク内のミュータンス連鎖球菌の餌となり、多量の酸が作られます。
よって、プラークが付着している部分から歯のう蝕が始まります。
酸蝕症によって歯の防御機構が失われた箇所にう蝕が起こると通常より早く虫歯が進みます。
Oral Health Online「スポーツドリンクの飲み方にご注意」
③糖尿病、高血圧、心不全
持病がある方も常飲はNGです。
これらの飲料は前述のとおり糖分も多いので、糖尿病の診断や疑いのある方は慎重な摂取が必要です。
また、同時に塩分も含んでいるため、高血圧や心不全を抱えておられる方もあらかじめ主治医へ利用法を聞いておくのが良いです。
ではどのように水分を補給したら良いのでしょうか。
当社としては、麦茶と塩飴の併用をおすすめさせて頂いてます。
ノンカフェインでカロリーも低く、塩分やミネラルも抑えられているので健康への影響が少ないです。
また、市販のティーパックと飲料水で安価で簡単に作ることができる点もおすすめポイントの一つです。
キーパーに入れて作業場に配置するといつでも補給が可能です。
スポーツドリンクや経口補水液は飲まない方が良いのでしょうか?
そんなことはありません、適切な使い時があるんです。
めまいや立ち眩み、四肢の吊る感覚、頭痛、気分不良などの熱中症症状が出現している場合や水分を長時間補給できなかった場面などで使用されるのが適切です。
こういった飲料は脱水改善の効果も速さも素晴らしいです。
緊急、準緊急用に作業場詰所の冷蔵庫へ数本保管しておくくらいが望ましいです。
よって上述の質問に対する答えは、
A.酸蝕症、う蝕による歯のダメージや基礎疾患増悪のリスクがあるので常飲はオススメしません。
緊急時、または準緊急時にご使用ください。
となります。